
「最近、髪がよく抜けるなぁ…」「白髪が増えてきた気がする」そんなお悩み、ありませんか?
髪の変化って、見た目にも気分にも影響するから気になりますよね。
そんな中、「マグネシウムが髪に良いらしい」という話を耳にすることも。
でも実際のところ、マグネシウムって本当に抜け毛や白髪に関係あるんでしょうか?
この記事では、薬剤師の目線で、マグネシウムの働きや髪との関係、上手な摂り方についてわかりやすくお話しします。
マグネシウムって、髪にもいいってホント?
「マグネシウムって、白髪や抜け毛にいいって聞いたけど、本当なの?」
最近、患者さんやSNSでもよく聞かれるんですよね。
今日は、薬剤師の立場から、やさしく・正直にお話しますね。
マグネシウムの基本的なお話
マグネシウムは、体内で300以上の酵素の働きを助けてくれる、縁の下の力持ち。
骨や筋肉、神経の働きに関わっていて、実は髪の健康にも関係があるんです。
マグネシウムと髪との関係、どんなことが言えるの?
正直に言うと、「マグネシウムだけで白髪や抜け毛が治る!」というのは、ちょっと言いすぎかも。
でも、マグネシウムが不足していると、血流が悪くなったり、頭皮環境が乱れたりすることがあります。
つまり、「髪にとって良い土台づくり」に関係しているってことなんですね。
マグネシウムは“直接の治療”ではないけれど、生活習慣の中で不足しがちな栄養素。
髪の元気が気になる人は、見直す価値アリかもですよ!
マグネシウムはどれくらい摂ればいいの?
成人女性でおよそ270〜290mg、男性で310〜370mgが1日の目安とされています(厚生労働省より)。
とはいえ、食事からしっかり摂るのは意外とむずかしい…。
にがりやナッツ類、納豆などを上手に取り入れるといいですね。
食品中のマグネシウム含有量(100gあたり)(参考:文部科学省「日本食品標準成分表」より)。
食品名 | マグネシウム量(mg) |
---|---|
アーモンド(乾燥) | 約310mg |
ひじき(乾燥) | 約620mg |
ごま(いり) | 約360mg |
するめ | 約120mg |
納豆 | 約100mg |
玄米(炊いた状態) | 約44mg |
木綿豆腐 | 約75mg |
ほうれん草(茹で) | 約40mg |
カカオ72%チョコレート | 約230mg |
バナナ | 約32mg |
牛乳 | 約10mg |
白米(炊いた状態) | 約7mg |
サプリは必要?それとも食事で十分?
普段の食事で足りていれば、サプリに頼る必要はありません。
ただし、忙しくて偏った食生活が続いている方は、無理のない範囲でサプリを使うのもアリ。
でも、マグネシウムのサプリは摂りすぎ注意!
お腹がゆるくなったり、腎臓に負担がかかったりすることもあります。
・持病(特に腎臓病)がある方は、医師や薬剤師に相談してください。
まとめ:マグネシウムは髪にどう役立つ?
・直接的に白髪や抜け毛を改善するわけではない
・頭皮や髪の健康の土台をサポートしてくれる栄養素
・食事での摂取が基本。足りないときはサプリも活用(ただしとりすぎには注意)
・体調や持病に応じて、専門家のアドバイスを大切に
最後にひとこと…
マグネシウムは地味だけど、体にとってとっても大事なミネラル。
髪の悩みがある人は、ちょっと意識してみると、少しずつ変化があるかもしれません。
ただし、大切なのは“バランス”。とりすぎは注意です!
※この記事は医療情報をもとに一般的な情報提供を目的として作成しています。個別の症状や治療に関しては、必ず医師または薬剤師にご相談ください。